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アイスクリーム店での開業について~必要資格や開業資金など~


アイスクリーム店開業のために必要な資金や資格などについて解説していきます。

開業タイプ

アイスクリーム店での開業タイプは主に以下になります。

フランチャイズ型

人通りの多い都市部の駅前など、町で一般的によく見かけるのは、このタイプとなります。フランチャイズの加盟店になるためには、一般に加盟金(初期費用)とロイヤリティ(継続的にかかる費用)がありますが、アイスクリームチェーンでは加盟金は2~300万円、ロイヤリティは売上の5%程度は必要となります。あくまでも概算のため、金額については、各チェーンに確認しましょう。店舗改装費用とあわせると1,000万円以上の初期費用が見込まれますが、未経験者が開業する際には選択肢の一つとなります。

独立型

アイスクリームは、地場農産品を取り入れた「ご当地アイス」を作りやすいため、レシピの開発や宣伝のノウハウ、資金調達などの開業準備に努力を要しますが、工夫次第で高収益が期待できます。一般の飲食店には向かない都市部の狭小物件や、キッチンカーでの移動販売、郊外でイートイン席も設けた店舗など、狭い物件から広い物件まで様々な店舗で開店できます。店舗の特徴を明確にイメージできるのであれば、独立型として開店することも現実的な選択肢となります。

必要な資格や許可

アイスクリーム店は飲食店になりますので、飲食店開業に関する資格や許可が必要となります。

飲食店の営業をするにあたり、必要な資格と許可は「飲食店営業許可」と「食品衛生責任者」になります。「飲食店営業許可」は飲食店を営業するために必要な資格です。店舗が所在する管轄保健所に所定の許可申請書類を提出し、保健所担当者による現地調査の上、許可がおります。

また、飲食店には必ず1名以上の「食品衛生責任者」を置かなければなりません。調理師免許や栄養士免許がない場合は、管轄保健所の講習会を受講してこの資格を取得する必要があります。この他、販売方法によって必要な資格と許可があります。

移動販売方法で営業する場合は「食品移動自動車(販売業)」や「食品営業自動車(調理営業)」の許可、深夜(午前0時~日の出まで)に酒類を提供するような場合は「深夜酒類提供飲食店営業許可」の申請を公安委員会に行い、許可を得なければなりません。

そしてアイスクリーム店に限定したことではないのですが、開業の際、個人の場合は「開業届」(個人事業主)を管轄税務署に提出したり、法人の場合は「健康保険・厚生年金手続き」を社会保険事務所、「雇用保険関連手続き」をハローワーク、「労働災害保険手続き」を労働基準監督署で行う必要があります。

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アイスクリーム店開業に必要な資金

比較的小資本で開業できるアイスクリーム店ですが、開業資金は個人経営をする場合でも、最低200万円はかかるといわれています。フランチャイズ加盟をして開業しようとする場合は、さらに加盟金や保証金、研修費などで200万円〜300万円がかかることを考えると、500万円は開業資金として準備することが必要です。また運転資金もとなると、プラス200万円ほど用意しておくのが妥当でしょう。

アイスクリーム店の初期費用額は、出店規模や出店場所、営業スタイルによって異なりますが、一般的にかかるであろう初期費用の内訳について、以下で説明していきます。

設備等

冷凍庫とソフトクリーム製造機械、この2つはいわゆる商売道具ですので、これが揃っていれば最低限のソフトクリーム屋は開業できます。さらに、店舗の大きさや、どのような形態で運営していくかによって、この2つ以外にも空調設備、厨房設備、什器備品、レジスターなどの設備が必要です。

店舗賃借料

店舗を借りる際にかかるコストです。営業する場所、規模によって変わります。また契約内容によっては敷金・礼金・保証金、前家賃など、家賃の何ヶ月分もかかることがあります。

内装・外装工事費

店舗を借りてもそのまま使用する人はあまりいません。ある程度の改装費を準備する必要があります。場合によっては、看板設置工事や外装工事が必要になることもあります。

フランチャイズ費用

オリジナルブランドのソフトクリーム屋を開業する場合にはかからない費用ですが、フランチャイズで開業する場合は初期費用に計上しておく必要があります。主に加盟料、保証金、研修費、システム導入費などが必要です。フランチャイズによってかかる費用が異なりますので、開業前には費用詳細を確認しておきましょう。

その他

移動販売型で経営する場合は車両費がかかります。また、従業員を雇って経営する場合は人件費のほか、募集費やユニフォーム代がかかることも忘れてはいけません。物件を借りる必要がない場合や個人開業をする場合は、かなりコストを抑えられると思いますが、一般的には新たに店舗を借りたり、こだわった内装・外装工事を入れることがほとんどです。初期費用に1,500万円以上かけるフランチャイジーもいますので、どこまで初期費用をかけるべきか明言はできませんが、初期費用としてかかる項目を把握して、「何にいくらかけるか」を計画する必要があります。

開業資金をどこから調達すればいいのか?

開業するにあたり、自己資金、いわゆる貯金だけで開業できればいいですが、なかなか日々の生活費なども考えると難しい所です。では自己資金以外でどこから調達すればいいのでしょうか?

日本政策金融公庫

日本政策金融公庫とは、2008年10月1日に、国民生活金融公庫、農林漁業金融公庫、中小企業金融公庫、国際協力銀行の4つの金融機関が統合して発足した100%政府出資の政策金融機関です。全国に支店網があり、固定金利での融資や、長期の返済が可能など、民間の金融機関より有利な融資制度が多く、設立間もない法人やこれから事業を始めようとする人であっても、融資を受けやすいのが特徴です。

一般的な中小企業に関係する事業は、国民生活事業になり、国民生活事業は事業資金の融資がメイン業務で、融資先数は88万先にのぼり、1先あたりの平均融資残高は698万円と小口融資が主体です。融資先の約9割が従業者9人以下であり、約半数が個人企業です。サラリーマンには馴染みではないですが、理由として、銀行のように口座はなく、貸付のみだからになります。

創業者向け融資制度である「新創業融資制度」や認定支援機関の助言があれば無担保・無保証、金利が安価になる「中小企業経営力強化資金」という融資制度がお勧めです。

信用保証付の融資

「信用保証協会」という公的機関に保証人になってもらい、民間の金融機関から融資を受ける制度です。貸倒のリスクを信用保証協会が背負うので、実績のない創業者が民間金融機関から融資を受けることが可能となります。万が一返済が不可能になった場合は、信用保証協会が代わりに金融機関に返済し、その後債務者は、信用保証協会に借入金を返済することになります。信用保証協会は全国各地にあり、地域ごとに創業者向けの融資制度を設けています。また独自の融資制度を設けている自治体も多くあります。

手続きの手順としては、信用保証協会に保証の承諾を受け、金融機関から実際の融資を受けるという流れになります。また各自治体の制度を利用する場合は、自治体の窓口を経由することになります。

親族、友人・知人からの借入

親族・知人から借入をする際には、その人の好意でお金を借りることになります。先々トラブルにならないようにしっかりとした取り決めをおこなっておくことが重要です。いくら近い間柄とは言え、お金を貸す側の心理としては複雑なものです。また、後々トラブルになりやすい資金調達法でもあるため、甘えてしまわないよう入念な説明と借用書などを交わすなど、お互いが納得のいく取り決めをしっかりとしておきましょう。

その他注意点として、金額によっては贈与税を納めなくてはならないので、実施する場合は、贈与とみなされないよう書面(金銭消費貸借契約書)を作成したほうが良いでしょう。また、利息など契約内容も明確にし、返済は銀行口座を通じたり、領収書をもらうなどして、証拠を残したほうが良いでしょう。

アイスクリーム店開業の留意点

立地調査には特に力を注ぎたい所です。店のコンセプトやターゲットとなる客層によって適した立地は異なりますが、飲食店と比較して単価が安いアイスクリームの特徴から、人通りが多い場所に出店し、客数をこなして売上に結び付けることが前提となります。

店頭や内装も工夫したい所です。赤やピンク、オレンジといった原色系の色彩が多用されている店舗であると、中学校・高校生や若い女性客には入りやすいかもしれませんが、中高年の男性客は入りにくいです。一方、チョコレートやコーヒーをイメージさせる茶色や黒など落ち着いた雰囲気の店であれば、男性客も入りやすいことに加え、カフェでよくみられる色彩であるため女性客が入りにくいこともないです。また、高級感も演出できるため、素材にこだわった大人のアイスなどのように商品単価を高める理由づけもできるため、客単価の上昇にもつながります。

またアイスクリーム店は、夏場はやはり儲かる商売と言ってもいいでしょう。販売場所などの選定は必須ですが、需要の多い場所で出店できれば、非常に儲かる商売です。しかしながらその分冬場はほとんど売れないというデメリットもあります。販売する商品を変更し、冬場は冬場で売りの取れる商品などを扱う必要があるでしょう。各アイスクリームのメーカーはインスタ映えする商品や、冬場でも売りやすい誕生日に向けてのアイスケーキを販売するなど、日々工夫し営業しているようです。

まとめ


アイスクリーム店を開業して成功させるためにはまず、立地や競合店の数などに注意しながら開業場所を選ぶことが必要となります。また、冬という「アイスが売れない時期」にどのように営業するのかを事前にシミュレーションしておくことや、コンビニアイスとの差別化も必須ポイントになります。

留意点は多々ありますが、成功できればきっとやりがいのある仕事になることでしょう。

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