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【飲食店開業】厨房機器をリースする仕組みやメリット・デメリットについて解説


飲食店を開業するのには必ず揃えなくてはいけないのは厨房機器ですが、リースで入手するという方法があります。購入するのであれば分かりますが、リースのそもそもの仕組みが分からないという方もいます。

今回は、厨房機器をリースする仕組みやメリット・デメリットについて解説していきます。

リース契約の仕組みとは?

船や大型の機械などの一括で支払うことが困難な設備を、わずかなリース料ですぐに利用できるのがリース契約です。リース契約では飲食店事業者と設備メーカーの間で契約を結ぶのではなく、間にリース会社が入ります。

飲食店事業者と厨房機器メーカーの間でお金のやりとりはありません。飲食店事業者と厨房機器メーカーは、厨房機器の納入や使い方のレクチャーや問合せ、アフターサービスといった実際的な作業を行います。

これに対し、飲食店事業者とリース会社の間では主にお金のやりとりと契約に関わる作業を行います。毎月のリース料はリース会社に支払い、固定資産税や動産総合保険などの手続きはリース会社が代行してくれます。

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厨房機器をリースで手に入れるメリット・デメリット

ここからは、厨房機器をリースで手に入れるメリット・デメリットについて説明していきます。

厨房機器をリースで手に入れるメリット

初期投資を抑えることができる

リースの最大のメリットが初期投資を減らせることです。厨房機器を全て0から買い揃えるとなると多額の資金を用意しなければなりませんが、リースであれば月々の支払いのみで必要な厨房機器を揃えることができます。

経費として落とすことができる

毎月決められた金額を支払うだけなのでコスト管理をかなり楽にすることができるうえに、全額を経費として落とすことができます。

厨房機器を購入した場合は固定資産と見なされるため固定資産税の納付や保険料の付保など面倒な経理事務処理が発生しますが、リースの場合そういった手続きはリース会社がしてくれます。また法人税も売上からリース料金分を経費として削った分にのみ課税されるため節税にも有効です。

必要なくなったときの処理費用がかからない

厨房機器は購入費用はもちろん、不要になったあとの解体や処分にも多額の費用が発生します。その分リース契約であれば契約期間が満了すればリース会社が引き取ってくれるためそういった心配がありません。

もし契約期間満了後も継続して使いたい場合は、それまでよりかなり安い価格で「再リース契約」もしくは「買い取り」をすることで継続することができます。もしくは同じ価格で最新のものと取り替えるなんてこともできるため、契約期間の満了まで使うことができれば、その後困ることはないでしょう。

固定資産税・保険料もリース料に含まれているから税金の申請と保守が楽

厨房機器を一括購入する場合、購入した厨房機器は「資産」となりますので青色申告や確定申告で減価償却という処理をする必要があります。リース契約をしている場合は固定資産税の計算や申請などはリース会社が代行します。

また、厨房設備の故障時の保守料金もリース料に含まれているため、メーカー保証期間を過ぎても安心して厨房機器を使うことができます。

最新機種を使える

リース契約では通常、新品の機種をリース会社が購入して厨房機器メーカーが契約者の飲食店事業者へ納品します。最近では中古のリースもあるようですが、中古のリースはその分壊れやすい、光熱費がかかる、リースだから一括より高額、などのデメリットもあります。

アフターサービスが受けられる

リースの場合であっても新品購入時と同じアフターサービスを受けることができます。またリース元のメーカーと「保守契約 (メンテナンス契約)」を結ぶことで、定期点検や故障時の修理を無料で行ってもらうことができます。

とはいえ厨房機器の寿命は使用方法や細かい手入れの頻度によって大きく異なります。いくら修理が無料だといっても修理している間はその機器が使えなくなってしまうため、営業に支障がでることになります。たとえリースであっても愛日どれだけ大切に使うかが肝心です。

厨房機器をリースで手に入れるデメリット

連帯保証人が必要な場合もある

コピー機などオフィス設備またはカーリースの場合、連帯保証人を求められる場合があります。個人経営の事業では、事業主として旦那様が契約し、奥様が連帯保証人となるケースがよくあります。

厨房機器の場合も、はじめてのリース契約や審査上必要な場合は連帯保障人をたてる必要があるでしょう。

審査に落ちる場合がある

リース会社はリース先に最後までリース料を支払う能力があるかどうかを審査します。そのためはじめての開業の場合は上記でお知らせしましたが、連帯保証人が求められたり、契約が結べないケースもあります。もし直前でダメになってしまうと開業準備に多大な影響を及ぼすため、早めに申込みを行うようにしましょう。

ただ銀行から購入資金の融資を受けるのに比べると、リース契約の方が審査の期間も短く、通りやすいため利用しやすいと言えるかもしれません。

結果的に購入するより高くなる

リースの場合、新品で購入した場合と支払う総額を比べると高額になります。その差額は初期費用を抑えたり経費として処理できることへの対価として支払っていることになるため、それを高いと思うか安いと思うかはその人次第でしょう。

またリース会社によって金額も異なるため、2社以上から見積りをとって比較するようにしましょう。

途中解約できない

リースの契約期間は6年間が一般的です。たとえ3年目に閉店することになっても残りの3年分のリース料金を支払わなければなりません。絶対に6年以上お店を継続できるという自信があれば問題ないですが、解約時の項目については契約前によく確認しておくようにしましょう。

リースでは自分のものにならない

6年間毎月リ-ス料を支払ったとしても、最終的に厨房機器はあなたのものにはなりません。所有権がリース会社にあるからです。6年間など契約期間後に、別途買取価格を支払うことで厨房機器はあなたのものになります。

まとめ


いかがでしたでしょうか?今回は、厨房機器をリースする仕組みや、リースするメリット・デメリットについて解説しました。

リース契約は初期費用が低いことが最大の魅力ですが、あとのことを考えると安易に契約すべきではありません。リース契約より、低い金利で融資を受けて一括購入する方が金銭面だけでみれば安く上がります。

ただし、以下などの場合にはリース契約も一考の価値はあると言えるでしょう。

  • 資金が豊富にある
  • 最新機種を使いたい
  • 多店舗経営している
  • 手元に現金を残したい
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下記メールアドレスへ問合せください。

株式会社ベクターホールディングス
メール:kigyou@vector.co.jp

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