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オフィス街(ビジネス街)で飲食店を開業するメリット・デメリット


飲み屋業態である居酒屋、バー、ダイニングバーなどや食物屋業態である定食屋、カレー屋、うどん・蕎麦屋をやりたい方にお勧めなのがオフィス街です。ただし、食べ物屋業態はランチの売上が大切であるため、スピーディーに料理を提供でき、お客様の入れ替えが早いことが条件になってきます。

今回は、オフィス街(ビジネス街)で飲食店を開業するメリット・デメリットについて解説していきます。

オフィス街(ビジネス街)の定義

一般的に、都市部において会社などのオフィスビルや事務所が集中して立地しているエリアのことをオフィス街またはビジネス街と言います。

多くの人が利用することから交通の利便性も高く、電車やバスなどの各種交通網が充実しているのも特徴になります。またオフィスがたくさんあるのはもちろんのこと、飲食店や金融機関、コンビニなどといった店舗や施設も充実し、ウィークデイのオフィス街では、スーツ姿のビジネスパーソンたちが街を行き交う姿を頻繁に目にすることができるでしょう。

オフィス街出店のメリットとデメリット

オフィス街出店のメリット

お金の融通がきくターゲット

自分で働いたお金を自由に使える層である独身サラリーマンやOL、結婚はしているが共働きの人たちがターゲット(=お客様)になります。従って、お金の融通がきくターゲットであり、一人一来店当たりに使う飲食費は高く、また、外食回数も多いです。そのため、ランチは1,000円前後の料理も売れるし、夜は客単価(=一人当たりの平均飲食代)も2,500 ~4,500円くらいまでは狙えます。

平日昼間の人口密度が高い

オフィス立地のメリットは、平日昼間の人口密度が極端に高くなるという事です。ランチタイムに限ると、飲食に対する需要と供給のバランスが崩れているため、よほどの事が無い限り集客には問題ありません。また、毎日ほぼ同じ人が通勤してくるため、顧客の常連化が狙え、アルコールを提供する業態であれば定期的な宴会需要も期待できます。

提供する料理が明確

昼食の時間帯は、12時~1時が勝負でこの1時間の間にいかに多くのお客様を来店させるかで売上が変わってくるので、料理は早く提供できて、長居をさせない方法のうどん屋やカレー屋、ファーストフード定食屋などが良いでしょう。

ちなみにランチを稼ぐためのポイントは、回転率を上げる為に禁煙にしたり、コーヒーを付けない、そしてお客様が食べたらすぐに食器を下げるなどになります。

オフィス街出店のデメリット

週末は期待できない

平日は売上があるものの、週末は期待できないため、いかに平日に売上を上げるかがポイントとなります。

ビルの上層階は不利

ランチ主体の業態は、飲食ビルの上層階をさけること。ランチの休憩時間は1時間しかないため、サラリーマンやOLはいかに早くお店に入って食べれるかを選びがちです。エレベーターを待つというだけでランチのお店リストから外されてしまいます。できれば1階がベストです。

長期休暇時期も売上は期待できない

正月、ゴールデンウィーク、お盆、年末など企業の長期休暇時期も売上は期待できません。

オフィス街での成功は事前調査にあり!?


オフィス街で出店を検討している人は商圏調査を入念に行い、商圏内の人口の流れを詳細に把握しておきましょう。特に平日と土日祝日、ランチタイムと退社時の客層の流れといったように複数回調査する必要があるので注意が必要です。以下、調査方法の一例になります。

駅の乗降客調査を実施してマーケットの数を調べる

まずは、駅の改札口の数を把握し、物件に一番近い改札口を特定します。次に駅の改札で日間乗降客数を確認します(地域によっては市役所や区役所の統計課で、乗降客数の統計を算出していますから確認してみましょう)。乗降客数の合計で算出している場合は、その二分の一がマーケットであると考えましょう。

役所の統計調査

調べている役所と調べていない役所がありますが、電車の定期券利用客を確認しておきましょう。定期券利用客の乗降客数は、平日のサラリーマンやOL、学生が利用しているものであり、定期券利用客は平日のマーケットを把握するためのバロメーターとも言えます。定期は平日の通勤、通学に必ず使われるものだからです。

そして昼夜間人口も確認しておきましょう。昼夜間人口とは、昼と夜の人口を調べたものです。当然オフィス立地は昼の人口が多く、夜は少なくなり、住宅立地はその逆になります。昼夜間人口のうち昼間人口の年度別推移を調べると人口の増減がわかります。横ばいあるいは、増加傾向にある町は将来性があります。また、昼間人口がマーケットとなります。

業種別従業員数と事業所数の推移

業種別の事業所数と従業員数を比較すると、どのような企業が多いかが判断できます。例えば、金融関係が多い町では、接待客やメニュー単価を少し高く設定したお店でもやって行ける可能性が高くなります。また、事業所数と従業員数を割ると一事業所当りの従業員数を割り出すことができ、大中小規模の企業の割り合いがわかります。さらに、事業所及び従業員数の推移を見ることができ、横ばいあるいは増加傾向にあれば将来性は高くなります。

地下鉄の地上出入口や駅の出入口で利用客数をカウントしましょう

調査する時間を設定し、自分が出店したい物件に一番近い駅の出入口の利用客数をカウントしてみることでお店に集客できるマーケットを把握できます。調査する場合は業態によって異なりますが、モーニングを行なう店であれば、朝の通勤時間帯8時から10時。居酒屋やディナーレストランなどの夜の業態であれば、帰宅時間である7時から9時ぐらいの時間帯を調査しましょう。

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店舗スタッフの調整も大事

オフィス立地の場合、お昼の時間帯(11時~14時)に来店者が多く、時間が分かりやすいという特徴があります。上記でお知らせした立地調査の結果を分析して店舗スタッフの人員をうまく増減していきましょう。

ランチの売上を上げる秘訣とは?

上記でもお知らせしましたが、オフィス街の飲食店のメリットといえば、ずば抜けたランチの需要の高さがあげられます。平日は、溢れんばかりに押し寄せる人をさばくのに手いっぱいといった嬉しい悲鳴をよく耳にするほどです。また、夜は夜で仕事帰りの会社員が比較的早い時間から来店して店を盛り上げてくれます。その反面、土日や休日の集客に苦戦する店舗が多いのも事実でしょう。

これらの特徴を踏まえると、オフィス街の飲食店は「いかに平日のランチで売上を稼ぐか」がまず重要になってきます。その為には、おいしいだけでなく短い時間で誰もが簡単に作れるメニューを開発し、注文を受けてから提供までの時間を最短にする努力が必要になってきます。そして、意外に思うかもしれませんが、オフィス街ではランチで行列を作らないことも大切になってきます。限られた休憩時間の中でお昼を楽しみたいビジネスパーソンたちは、よっぽどのことがない限り、行列をみた段階で諦めて他店に流れていってしまうことが多いからという理由です。

ピークタイム以外の売上を伸ばす努力をしましょう

特に12時~13時の平日のランチの盛況ぶりは前述の通りですが、それに加えて、金曜の夜は何もしなくても繁盛するという飲食店も多いでしょう。しかし、そういったピークタイムの売上だけを頼りにしていては、経営は成り立ちません。飲食店激戦区ともいえるオフィス街で生き残るためには、それ以外の時間にいかに売上を伸ばすかを考えることが重要になってきます。

例えばランチは11時~16時までというように営業時間をなるべく長めにとり、11時台や14時以降の来店客にはドリンクサービスをおこなってみるなどもよいでしょう。また、集客に苦戦しがちな月曜日~火曜日の夜には小皿料理を一品サービスしたり、ポイントカードを導入して特別感を煽りつつリピート客もしっかり獲得していくなどの戦略も効果的です。

まとめ


オフィス街で働くビジネスパーソンにとって飲食店の存在は、単にお腹を満たしてくれるだけでなく疲れた心も癒してくれるなくてはならない存在です。そんな人達のニーズにじっくりと耳を傾け、寄り添っていく姿勢も、オフィス街の飲食店には欠かせないでしょう。

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